続・点竄術(てんざんじゅつ)
- kibou7kateikyoushi
- 7 時間前
- 読了時間: 4分

🍀紫陽花の足元で,どくだみが花盛りです。葉はハートの形,緑の葉に白い苞が映えて,
清楚でかわいらしい💕(白い部分は葉が変化したもので,本当の花は黄色い部分に集まっています)。
生命力が強く どんどん増えるので,これまで,乾燥してお茶にしたり,ホワイトリカーに
漬けてどくだみチンキを作ったりしてきましたが,今年はどくだみシロップも作りました。できるシロップの量はあまり多くないので,来年はもっとたくさん作ります♪
どくだみは食用にもできるし,開花期の全草は薬効が高く,天日干しして乾燥させたものは生薬「十薬(じゅうやく)」です。煎じて飲むと便秘やむくみ取り・副鼻腔炎に効果的です。
生葉には解毒・抗菌作用があり,にきびや湿疹・虫刺され・水虫などに搾り汁を塗ったり
葉を揉んで貼り付けたりします。
どくだみチンキは うがい薬や化粧水・虫よけ・にきび薬に……などなど, 様々な用途で
用いられています。
神様は,どこにでも生えているような身近な植物に,私たちに役立つ力を持たせてくださったのですね。 「雑草」と思っていたものが,光り輝く宝に見えてきます✨ 参考:かわしま屋,『「薬用植物」養生』(馬場正樹,PHP)
🌿さて,今回は,前回ご紹介した 点竄術の続きのお話です。
前回は,難しくなるのを避けるため,高校で学習する「数列」の式をあまり書かない
ようにして,和の公式(Sn を求める式)だけを紹介しました。
計算を工夫したり,公式を使ったりすると,普通に計算するより楽になるのですが,
前回の「解き方2,3」で,「30日目の石数を簡単に求めることができれば,計算がもっと
楽になるのになぁ」と思いませんでしたか?
今回は,その「30日目の石数を求める」方法を紹介します!
「数列」をまだ学習していない人も,考え方を知れば,公式を知らなくても求めることが
できますよ。
では,いってみましょう (^^)/
前回挑戦した問題です。(一関市博物館主催「和算に挑戦」(平成22年度))

🌺問題:米を蓄えた蔵があります。蔵の中から,
初日に1石(こく)を出します。
次の日に3石,また次の日に7石,その次の
日に11石,その次の日に15石を出す,という
ように米を出していくと,30日で蔵は からに
なりました。はじめに入っていた米は何石でしょうか。
※ 「石」は,米をはかる単位です。(1石=10斗=100升)
「1升瓶」って聞いたことがありますか。1升は約1.8リットルです。
ですから1石は約180リットルです。
💛考え方
「30日目の石数」を求めて,前回の「解き方2,3」で解きます。
30日目の石数を求めるには,まず,規則性のある数を,式を使って表すことを
考えます。

□ の中の順 1番目 3 =3+4×0
2番目 7=3+4 =3+4×1
3番目 11=3+4+4 =3+4×2
4番目 15=3+4+4+4 =3+4×3 (続きを書いてみよう!)
5番目 19=3+4+4+4+4 =
6番目 23= =
7番目 27= =
:
n番目 =
:
29番目 =

💚解答例 (はじめに入っていた米を S,□ の中の数の和を T とします)
● 30日目は,上の表の □ の中の 29番目の数で,
3+4× 28 = 115
である。 (ちなみに,n番目は 3+4×(nー1)=4nー1 です)
◎ 解き方2:工夫して計算する

30日目が115 であると計算で求められたので,その手前の数(111,107,……)
は 115 から4ずつ引いて求められます。
30日目まで全部計算するより はるかに楽ですね。
◎ 解き方3:等差数列の和の公式

前回の式をそのまま書いていますが,最後の数 115 が分かったら,
その手前の数(111,107,……)は 書かなくてもいいですよ。
🌷米を出す石数は
1,3,7,11,15,…… ,111,115 (全部で30個)
ですが,2日目から後の数(上の表の □ の中の数)には規則性があって,
3,7,11,15,…… ,115 (全部で29個)
は,最初の数(初項)3 に 一定の数(公差)4 を 次々に足した数が並んでいます。
最後の数(末項)は 115,数の個数(項数)は 29 です。
このように,隣り合う2つの数の差が常に一定である数列を等差数列といいましたね。
(ピンクの文字は数列の言葉です)
等差数列の,前からn番目の数を求める式は次のようになります。
(「前からn番目の数」のことを,「第n項」,「一般項」といいます。)

和を求める式も書いておきますね。

「前からn番目の数」が最後の数(末項)だとすると,ℓ=a+(n-1)d と表せるので,
和を求める2つの式が同じ式であると分かります。
「数列」は高校で学習しますが,難しそうな文字や式を使わなくても,前回と今回のように
規則性を目で見える形に表せば,まだ学習していなくても工夫して解くことができます。
計算量を減らして正確に計算する工夫,考えると楽しくなってきませんか (^^♪

● 2回にわたって扱った問題に登場する数列
「1,3,7,11,15,…… 」は,まだ書きたい
ことが沸いてくる興味深い数列です。
江戸時代に何通りもの解答が考えられたのも
頷けます。
色々と学習した後で解いてみると,また違った
楽しさがありますよ💕
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