大学時代を東京で過ごしましたが,
カルチャーショックをたくさん受けました。
その中の一つが,「駅」。
駅に行ってびっくり!
駅の中では いつも「上を向いて歩こう」で,
案内板を見て探しながらでしたが,皆さん歩くのが
速いのでぶつからないようにしなきゃ (>_<)
私の田舎では電車は1時間に1本くらいなのですが,
東京では時刻表を持たなくても電車がどんどんやってくる! それも長ーい電車が。
いったい何両あるの? それにこの大勢の人はどこからやってくるの?
「こんど」と「つぎ」って,どっちが先に来るの? ……
当時はまだ現金で切符を買っていたので,そこでも時間がかかりました。
路線図を見ても,自分が図のどこにいて,どの電車に乗ればいいのかすぐには分からず,
おろおろ…… (@_@。
今回は,その悩ましい路線図についてです。
さて,下の図は山手線の路線図ですが,皆さんは左と右のどちらが見やすいですか?
「そんなこと,考えたことがなかった」という人もいるかもしれませんね。
内回り(反時計回り)・外回り(時計回り)のどちらに乗れば
目的の駅に早く到着するかなど,停車順に関することであれば,
左の図(地図通り)ではなく,右の図の方が見やすいのではないでしょうか。
必要な情報,つまり「つながり方」に着目して無駄なく見やすく表示してあるからです。
(「つながり方」については,前回の「一筆書き」のところでも触れましたね)
上の写真が,実際の券売機の風景です。券売機の上の路線図,狭い中に色々な電車の路線が書かれてあって,情報がぎっしり詰まっていますね。
これを地図通りに描写すると,とてもこのスペースには収まりません。
数学的には,「なんて素晴らしい!」と思います。
身近なところにある数学,探してみてくださいね。
💚前回の答え
一筆書きできないのは,右の2つです。
分かりましたか?
ちなみに,「つながり方」に着目すると,
例えば下の3つの図は,全て同じです。同じものは,いくらでも作れますね (^^♪
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