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夜空を彩る花火の色の仕組み

  • 執筆者の写真: kibou7kateikyoushi
    kibou7kateikyoushi
  • 8月8日
  • 読了時間: 3分

更新日:8月23日



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花火大会が各地で行われていますね。見には行けないけれど,音だけ聞こえたり

部屋の窓から見えたりする花火に わくわくします。

子供の頃に見た花火と比べると,今は色も形も種類が増えました。

昨年は,自分から花火までの距離について 記事を書きましたが,

今回は,夜空を彩る花火の美しい色は どのようにして作られているのか,

見ていきましょう (^^)/



🍀まずは,花火玉の構造について

日本の花火玉は,下図のような球の形をしています。

(欧米諸国など海外の花火玉は,円筒形。柳の枝のような形に開きます。色も1色であることが多いです。)

外側からの力に強いので,打ち上げの時にも ひび割れができにくく,大きな玉も作れます。ちなみに,40号玉(4尺玉)であれば,直径は約 120 cmで 重量が 400 kg もあり,

地面から 800 m の高度まで打ち上げられるそうですよ😮

球形であることから,上空で玉が均等に割れ,花のように丸く広がります。

どの角度から見ても丸くて美しい花火です💕


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花火玉には,上図のように,花火を形成する「星」と,星を飛ばす火薬「割薬」が

詰まっています。

「星」には金属を含む薬品が入っています。これが火薬によって燃えて,

炎色反応(えんしょくはんのう)」を起こします。金属は燃えたときにそれぞれ固有の

炎の色があり,それを利用して花火の美しい色を作り出しています。

花火には,何重にも開いたり,様々な色を出したり,色が変化するものもありますね。

美しい花火を楽しめるのは,花火師の皆さんの努力と経験・高い技術のおかげなんです (^^)



🍀では,主な金属の 炎色反応 のご紹介!


       Li :リチウム     

       Na:ナトリウム    

       K :カリウム     

       Cu:銅        ● 青緑 

       Ca:カルシウム    橙(音読みで「とう」)

       Sr :ストロンチウム  紅( 訓読みで「くれない」)

       Ba:バリウム     黄緑




🍀炎色反応の覚え方です (^^)/


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  アカ     の  力  借る と するくれない 

       Li 赤  Na 黄 K 紫  銅 緑  Ca 橙  Sr   紅   Ba 緑


                     

リアカー
リアカー

覚え方はいくつかあるようですが,私はこれで覚えました。シンプルで覚えやすいと思います。

この言葉から思い浮かべるイメージやストーリーと共に

覚えるといいですよ (^^♪


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🍀花火の基本の4色です

Na              Cu              Sr              Ba
Na Cu Sr Ba

他の色を出す金属もありますが,取り扱いやすいなどの理由で,この4色を使うことが

多いようです。4色を組み合わせて色々な色を作ります。

絵を描くとき,絵具を混ぜて他の色を作りますよね。花火も色を組み合わせるんです。

何と何を組み合わせたらこの色になるんだろう,と想像するのも楽しいです。

「光の三原色」や「色の三原色」を思い出しますね。

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🍀今回ご紹介した内容は,花火のごく一部。花火については,花火玉(特に「星」)の作り方や打ち上げ方など, 気になることがまだまだいっぱいあります (^^♪

興味のある人は,夏休みの自由研究で,花火について調べてみてくださいね。

花火は奥が深いのです!                 参考:Honda公式サイトキヤノンサイエンスラボ・キッズ





🍎理科の他の記事はこちら

 ・放射性物質の「半減期」って何?                                                                 

 ・物体に はたらく力       

 

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