マザーグースの中の算数・数学
- kibou7kateikyoushi
- 19 時間前
- 読了時間: 4分

よく通る道沿いに,百日草(ジニア)が咲いています。他の花が咲いては枯れて移り変わっていく中で,百日草は次から次へと花を咲かせています。
「100日間 花を咲かせ続ける」ことからついた名前ですが,もう何か月咲いているのか
分からないくらい咲いています。
ピンクやオレンジの花の,子供の頃からなじみのあるものや,新しい品種のものが,
長い間目を楽しませてくれます。暑さを物ともせず力強く咲いている百日草に,元気を
もらっています。
🌿さて,今回はマザーグースの なぞなぞ歌を一つご紹介します。
知っている人もいるでしょうね (^^)
🌺問題1:次の歌の歌詞を読んで,答えを考えましょう!
As I Was Going To St. Ives
As I was going to St. Ives,
I met a man with seven wives;
Each wife had seven sacks,
Each sack had seven cats,
Each cat had seven kits:

Kits, cats, sacks, and wives,
How many were there going to St. Ives?
セント・アイヴスへの途中で出会った
奥さん7人 連れてる男
どの奥さんも袋を7つ
どの袋にも猫が7匹
どの猫にも子猫7匹
猫と子猫と袋と奥さん
セント・アイヴスへ向かうのは
全部でどれだけ 当ててごらん
参考:『話題源数学』(2020)東京法令出版,
『マザー・グース』谷川俊太郎 訳(1981)講談社文庫
💛セント・アイヴスに行こうとしている「I(私)」と,「私」が出会った
人や猫・袋を図にしました。

私 →

💛奥さんが7人って,どこの国!?
奥さんは どれだけ大きな袋を持っているんだ~? それも 7つも!
袋の中で猫が暴れたらどうするの?
これは「7進法」の世界だなぁ……
など,思うことは色々ありますが,問題(歌詞)をよく読んで考えましょう!
💚答え
誰もいない(0人) (^^ゞ
・「私」がセント・アイヴスに向かっている途中で たまたま彼らに出会っただけ
であって,彼らが「セント・アイヴスに向かっている」とは書かれていません。
・「私」がセント・アイヴスに向かっている,ということで「1人」という答えも
ありかもしれませんが,
数々のテスト問題を作って採点してきた立場から言えば,
「猫と子猫と袋と奥さん」と書かれてあったら,「猫」「子猫」「袋」「奥さん」だけ
を見て答えるのが筋です。
※ 問題を解くにあたって,必要なことは問題文にきちんと書いてあります。
つまり,問題文に書かれていることだけを前提に考えます。
問題を正しく理解して解くには,自分の思い込みで考え進めないことが大事。
数学に限らず,国語(特に小説)などでも ありがちなミスで,
点数が伸びない原因の一つです。想像力のたくましい人は注意!
自分の想像の世界で解くのではなく,出題者の意図に沿って解きましょう。

では,気を取り直して,次にいってみましょう (^^)/
🌺問題2:この歌に出てくる人・猫・子猫・袋を合わせると,全部でいくつになる
でしょうか。
💛数が大きくなりますよ。慎重に,そして心おきなく計算しましょう!
よく分からなかったら,上の図に描き加えてみてくださいね。どう計算すればよいかが
分かりやすくなります。
💚答え
「私」「男」 「奥さん」 「袋」 「猫」 「子猫」
1 + 1 + 7 +(7×7)+(7×7×7)+(7×7×7×7)
=1+1+7+ 49 + 343 + 2401
=2802

🐱いかがでしたか? マザーグースだけでなく,日本の童謡・遊び歌など
も,けっこう奥が深いんですよ。ちょっと意味を考えてみると面白い
ですよ。今までとは違う楽しみ方ができます (^^♪
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