三角定規やコンパスなど,算数で使う道具は筆箱に入っているだけで嬉しくて,
「いつ授業で使うんだろう」って楽しみにしていました。
三角定規の穴に指を突っ込んで回して遊ぶこともありましたが…… (^^ゞ
定規が2つあると,平行線がきれいに引けることに感動した人もいるでしょう⁉
(中学・高校で「作図せよ」といわれたら,垂直・
平行な直線は,残念ですが定規だけで引いてはだめで,コンパスと定規で作図します。)
なお,おまけの話ですが,
「定規」は線を引いたりカットしたりするための道具です。
目盛りがついていても,鉛筆やカッターの先をあてやすいように,
目盛りの0は端にきていません。
「ものさし」は長さを測るための道具です。目盛りの0が端から始まっています。
入試の「受験上の注意」に「持ち込んでよいもの」として書かれているのは「定規」です。
つまり,長さを測るのではなく,線を引くためだけに使いなさい,ということです。
皆さん筆箱を見てみてください。ほとんどの人が持っているのは「定規」です。
🌳ここから本題です。今回は高校数学のお話ですが,中学までの知識で解けるものを紹介します。少々難しいかもしれませんが,お付き合いを。
図1
図1の2つの直角三角形,中学3年で
辺の長さの比(割合)のことを学習しますが,
この三角形は,高校になると どんどん使うようになります(ただし,三角定規を使うのではなく,頭に入れて使います)。
早いうちに,形と辺の長さの比を,目に焼き付けておいてほしいところです。
では,高校数学Ⅰの「三角比」の問題です。
🌺問題と解答例
辺BCの長さを求めるのですが,何やら難しそうな記号や式が書いてありますね。
ここで,先ほどの三角定規の三角形の登場です。
◬ABCを,図2のように2つに分けてみましょう。
図2
赤字は辺の長さの比です。それを利用すると,CDの長さが求まります。そうしたら,右のピンクの直角三角形の辺の長さの比から,BCの長さはすぐに求まりますね。
実際の解答の書き方は,ここでは省略しますが,
答えのみを求めるのなら,これで解けます。
このように,線(「補助線」といいます)を一本
引くと簡単に解けるものもあります。
学年が上がると色々な解き方を知って「どれを使って解こうか」と考えますが,
自分が知っている中で一番簡単に解ける方法を選べるようになるといいですね!
Comments