和算 ~日本の誇る数学~ 馬乗り算
- kibou7kateikyoushi
- 6月6日
- 読了時間: 3分


梔子(クチナシ)の甘い香りが漂っています。
この時期は,歩いていると,香りがして花に気づくくらい香りが強いです。
(春の沈丁花(ジンチョウゲ),夏の梔子(クチナシ),秋の
金木犀(キンモクセイ)を,日本の三大香木と呼びます。)
花は開いて時間が経つにつれて黄色っぽくなってくるので,パッと見たときに白と黄の2種類の花が咲いているのかなと思うくらいです。
一重咲きと八重咲があって,八重は一重の変種といわれています。一重咲きは秋に実をつけますが,八重咲きは実をつけません。

くちなしの実は,古くから黄色の染料として,食品や
衣類に使われてきました。
栗きんとん や たくあん などの着色で,ご存じの方も
多いのではないでしょうか。
また,消炎・止血などに生薬として使われていました。
美しいだけでなく香りも楽しめて,実も色々な用途に使える,優れものですね! 参考:BOTANICA
💛さて,ここからが本題です!
今回は和算の中から「馬乗り算」の問題をご紹介します。
吉田光由の『塵劫記(じんこうき)』からの問題です。
🌺問題:4人が6里の旅をする。馬は3頭しかいない。1頭の馬には1人しか乗れない
ので,3人が馬に乗り,1人は歩く。途中で交代しながら,4人が同じ道のり
ずつ馬に乗るには,どのようにすればよいか。
参考文献:『絵解き 和算ドリル』西田知己(2024)小学館

💛考え方
まず,馬に乗れる距離の合計を考えるといい
ですよ。
💚解答例
まず,馬に乗れる距離の合計を求める。
3頭の馬で6里の距離を行くから,3 × 6 = 18(里)
この距離を4人で公平に分けるので,18 ÷ 4 = 4.5(里)
一人当たり 4.5 里 馬に乗ればよい。
でも,これは注意が必要なんです。
例えば,3人が最初からずーっと 4.5 里 馬に乗り続け,残り 1.5 里のところまできて
その3人が 残りの1人に「はいどうぞ」と言って馬を譲っても,ダメですよね (^^ゞ
ですから,下の表のように, 1.5 里進むごとに交代すればよいのです。

この考え方は,仕事の勤務シフトなどに使えますね。
和算,なかなか奥が深いです (^^♪

💛他の和算の記事はこちら
・鶴亀算
・からす算
・俵杉算
・小町算
・油分け算
・入れ子算
・薬師算
・継子立て
・旅人算
・盗人算
・方陣
Comments