寒い中にも春を感じさせる暖かさがあります。
庭の沈丁花が開きました。甘い香りが漂います。もう,春ですね。
春休みは年度末の大きな節目。
片付けもされるでしょうが,今後も学ぶ機会がありそうなら,
教科書はしばらく取っておくといいですよ。
高校で数学を教えていて,「中学の教科書を見たい・生徒に確認させたい」と何度も思いました。「この先もう勉強することはない」と思っていても,「取っておけばよかったなー」となることがありました。
専門である数学の教科書・参考書はもちろんですが,大学で一人暮らしを始めたときに
よく使ったのが,家庭科の教科書。ご飯の炊き方からおせち料理まで,役に立ちました。
本当に生活に密着した教科なんですね!
今の中学生なら,「調理カード」があるのでしょうか。子供の使った調理カードを,今でも大事に使っています。
国語の教科書も,読み物として見れば優れもの! あれだけの作品を1冊にまとめてくれている本は,他にないですよ (^^♪
理科・社会も一般常識程度のことはちゃんと書かれてあるし,英語は中学の文法をしっかり身につけておけば,後が楽です。
「教科書」と思うから何となく味気ないですが,「教養書」と見るといいかも。
🌳さて,進級・進学する人にとっては,この春休みは1年間の学習を振り返る大切な時
です。
よく分からない・解けないところ復習して基礎固めをし,来年度に備えましょう。
これをするとしないのとでは,来年度の伸びが大きく変わってきます。
でも,「何からすればよいのか分からない」という人もいるでしょう。
まずは,自分の解けるものと,解けないものをはっきりさせることが大事です。
おすすめは
・テストをもう一度解く
テストは,皆さんに解けるようになってほしい大事な問題を,先生が選りすぐって
作ったものです。活用しましょう。「テストで間違ったところとが,やっぱり解けな
い」なんてことがよくあります。
・教科書の各章や節のまとめの問題を解く
基本的な内容から,ちょっと難しい問題まであります。自分に適したレベルの問題を
解き直してみましょう。
それでよく分からなかった・解けなかったところを復習しましょう。
基本から復習が必要な時は,教科書の例題を解き直すといいです。例題は,「これだけは!」という問題に解答まで書かれてあるからです。
問題を解くにあたって大事なことは
・例題やテストなどの答えを隠し,問題だけを見て解く
図やグラフなどが載っていたら,それも隠して,自分で描く
答えが見えると,分かった気になってしまいます。実際に何も見ないで解くと,
本当の自分の力を把握できます。
・解けなかった問題には印をつけておき,後で何回も解き直す
解けない問題・苦手な分野は,一度解き直しただけでは,なかなか身につきません。
特に高校になると内容が難しく,記述の仕方が重要なので,何度も手を動かして
書いてみることが大切です。
・具体的にどこが分からなかったのか,
どのような間違い方をしたのかチェックする
自分の間違いの傾向がつかめたら,日頃から気を
付けられます。メモをしておきましょう。
・あまり手を広げすぎない
教科書も,この問題集も,あの参考書も……
と,たくさんのものに取り組もうとすると,
どれも中途半端になってしまいがちです。
例えば自分が使いやすい1冊を決めて,それを
徹底的にやるのがいいと思います。
「何度も解いたから,もう答えを覚えちゃった
よ」となったらしめたもの。
苦手な内容はこれくらいやって初めて,自分のものとして応用することができます。
「復習があまり必要ない」という人は,ぜひ入試問題に挑戦してみてください。
今の時点で解ける問題もあります。また,1年後・あるいは2年後にどのような問題が解けるようになればよいのか,イメージできます。
この春休みを有効に使えた人は,確かな力がついて,目にも力が出てきます。4月からの新しいスタートのために,頑張りましょう!
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