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執筆者の写真kibou7kateikyoushi

餅は丸? それとも四角?


🐉早いもので,今年もあと少しとなりました。この1年はどんな年だったでしょうか。

世の中が普通の生活に戻っていく中で,アイソレーション生活を継続した1年,

苦しくもありましたが,日々神様を思い求め,自分と向き合った生活でした。

この1年を無事に過ごせたことに感謝しています。

皆様も,きっといろいろなことを乗り越えてこられたことと思います。

頑張った皆様へ,そして自分へ,花束を💐


 

🎍この時期になると思い出すのが餅つきです。

私の小さい頃は臼と杵で祖父が餅をつき,祖母と

一緒に熱々の餅をちぎっては丸めていました。

祖母が ちぎって ぱっと置いたらきれいに

丸まっているのに,

私はそれができなくて,丸めれば丸めるほど

不格好になっていました。

しまいには祖母が丸めた餅をつまんで食べたり

して……。

                   「餅」といえば「丸い」。

                   私の中では当たり前のことでした。


東京の大学に進学して,買い物をしたり知人にお餅をもらったりしたとき,

お餅が四角いことに驚きました。カルチャーショックです! そして,興味深いです!

  (カルチャーショックといえば,「おにぎりせんべい」や「アラ!(海苔の佃煮)」も

  売っていなかったので,帰省するたびに持ってきていました (^^ゞ )



🌺お餅をついたり食べたりする機会が多くなるこの時期,ちょっとまとめてみました。


🎍丸餅角餅の分かれ目は,関ヶ原!                  参考:農林水産省

丸餅と角餅の境目は,岐阜県の関ケ原辺りになるようです(下図の「角丸分岐ライン」)。

関ケ原より西の府県は丸餅,東の都道県は角餅が一般的。

ちょうど境界線上にある地域では,丸・角の2種類とも使われているところもあるよう

です。

                        

                          図引用:農林水産省


日本の餅は,もともと丸い形をしていましたが,

江戸時代に平たく伸ばした餅を切り分ける方法が生み出され,これが角餅となったとの

こと。角餅は運搬に便利なことから,江戸から徐々に広まっていったとされています。


例外として,東側でも,北前船が運んできた京都文化の影響が強い山形県庄内地方と,

餅をたくさん食べる習慣のある岩手県一関市は,丸餅が主流です。

また,西側でも,高知県(土佐)と鹿児島県(薩摩)には,それぞれの藩主の

山内氏,島津氏が長く江戸に留まっていたとされることから,角餅を使う地域があります。



🎍次に,雑煮についても見てみましょう。



雑煮は作り方や汁・具材も様々。

上の地図には「すまし汁」「味噌仕立て」「小豆汁」

の違いや,餅を焼くか煮るかの違いも書かれてあり,

「雑煮文化圏マップ」になっています。

きれいに分かれているものなんですね。


なお,北海道は,明治時代に開拓使が置かれて全国から人々が

集まった影響で,多種多様な雑煮が食べられています。

鹿児島の一部では,雑煮に入れる餅の形については角と丸が混在しています。

沖縄では古来から食べる習慣がなかったとか。

香川の友人は,白味噌であん餅を入れると言っていました。おいしいんだそうですよ。


その地その地で伝統的な雑煮はありますが,今は進学や就職などで人々が日本中を動く

時代。家庭の数だけ雑煮もあるのでしょうね。

我が家は,最初はすまし汁ですが,その後は日によって汁を変えて,いろんな味を

楽しみます。

皆様も,懐かしい味で心も体も温まってくださいね。




         💗この1年,皆様には大変お世話になりました。

               心より感謝申し上げます。

              皆様お元気で良いお年をお迎えください。









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