時には見方を変えてみよう(場合の数と確率)
- kibou7kateikyoushi
- 11月28日
- 読了時間: 3分

木々の葉がどんどん紅葉しています。山も赤や黄に彩られています。1本の木でも葉が
緑から黄,赤へと色づいていく様子が見えるグラデーションが好きです。太陽の光を浴びて
透けるような透明感のある葉の絶妙な色の移り変わりを,いつまでも眺めていたくなります。自然は本当に美しい✨
🍁今回は,「場合の数と確率」の簡単な問題をとりあげました。問題の見方・考え方の
練習をしてみましょう!
🌿高校野球などの対戦組み合わせを示すトーナメント表(下図),目にしたことがあるで
しょう。シードがあったり,勝ち上がると途中で組み合わせの抽選があったりすると,
複雑になりますね。

🌺問題1:50人がトーナメント方式でテニスの試合
をします(敗者復活戦や3位決定戦は
無い)。
優勝者が決まるまでに,全部で何試合が
行われるでしょうか。
💛トーナメント表をかいたり,「1回戦は 25試合で,次は12試合とシードが
1人,…… 」などと計算したり,上図のように まずは少ない数で様子をみたりする
のもいいですね。
ちょっと見方を変えてみると簡単に求まりますよ (^^♪
💚答え:49試合
試合を1回行うたびに1人が敗者になる。優勝者以外は敗者になるので,
トーナメントの形に関わらず,50-1=49(試合)
🌿いかがでしたか? 発想の転換,なかなか便利でしょう (^-^)
では,次にいってみましょう。

🌺問題2:50人の生徒が大掃除をします。でも,掃除に必要な
人数を数えたら49人でした。
掃除をする49人の選び方は何通りあるでしょうか。
(私なら無理やりにでも50人全員に掃除をさせますが,
まあそれは置いといて……。)
💚答え:50通り
(50人から49人を選ぶ)=(50人から残りの1人を選ぶ)
と考えると,すぐに分かりますね!
🌿コツがつかめたでしょうか。では最後の問題です !(^^)!

🌺問題3:赤玉2個,青玉2個の入った袋から,2個の
玉を同時に取り出します。
(玉は全て同じ規格のものであり,触っても区別
できないものとします)
このとき,少なくとも1個は赤玉が出る確率を
求めましょう。
💚答え:2個の玉の取り出し方は,下図のように
全部で6通りあります。

● 確率を求めるときは,区別できないものも 別物として考えます。
つまり,同じ色の玉でも,「赤の1個目」,「赤の2個目」というように
区別して考えます。
(解1)6通りの玉の取り出し方のうち,少なくとも1個は赤玉が出るのは
・赤玉1個と青玉1個 (4通り)
・赤玉2個 (1通り)
を取り出す場合だから,全部で5通り。
よって,求める確率は 5/6
(解2)6通りの玉の取り出し方のうち,赤玉が出ないのは
・青玉2個
を取り出す場合で,1通り。その確率は 1/6
よって,求める確率は 1ー 1/6 = 5/6
💛確率を考えるとき,色々な場合があって大変そうであれば,「そうではない場合」の
確率を求めて1から引く方法で簡単に求まることがあります。
「少なくとも」という言葉があったら,試してみるといいですよ (^^)/
(「場合の数」を求めるときにも有効です)
🌿ちょっと見方を変えてみると,難しそうな問題が簡単に見えてくる。とても新鮮です✨
問題を考えるときに,「他に方法はないかな」と,考えてみてくださいね。
数学の問題に限らず,生活の中でそのような見方をしてみると,便利になることがある
かもしれません。数学的センスを,生かしてくださいね (^^♪
💗 袋の中の玉を取り出す設定は,以前の記事でも使いました ➣ このゲーム,あなたはどっち?
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