暖かくなってきて,庭のスモモの花が
一斉に開きました。
桜によく似た小さなかわいい花です。
桜より先に,スモモの花でお花見です。
今日(3月29日)の誕生花だそうですよ。
「李下に冠を正さず(りかにかんむりをたださず)」ということわざを聞いたこ
とがありますか?
「李」はスモモのこと。スモモの木の下で冠をかぶり直すと,スモモの実を盗んでいると
間違われてしまうので,誤解を招くようなことはしてはいけない,という意味ですね。
🌳さて,今回は,算数・数学の問題の見方についてです。
小学校で解く問題を,グラフまでつなげてみましょう ヽ(^o^)丿
以前『ぼくには数字が風景に見える』(ダニエル・タメット著,講談社)という本を
読みました。
数学と語学の天才ダニエルは,円周率の暗唱でヨーロッパ記録を樹立した人です。
サヴァン症候群の彼にとって数字は言葉と同じで,複雑な長い数式も,
さまざまな色や形や手ざわりの数字が広がる美しい風景に感じられ,
一瞬にして答えが見えるそうです。
ダニエルの見ている風景を,私も見てみたい!
ダニエルと同じ風景は見えませんが,
数学の世界では,意識していると見えるようになってくる風景があるのです。
(難しそうでも,ちょっと見ておいてくださいね。一度見ると頭のどこかに残っていて,
本当に学習するときに「なんか見たことあるな」と脳が思って,学習に入っていきやすくなりますから。)
💛では,次の問題の 1⃣ を解いてみましょう。答えを見ないようにして考えてみてね。
🌺問題(小学生から中学2年までの問題です)
🌳 1⃣ を解いているときに,あなたの頭の中では 1⃣ ~ 4⃣ のどの解き方に近かった
ですか?
1⃣ を解くことは,実は 2⃣ ~ 4⃣ で「 x=3 」と求めることと,同じなんです!
2⃣:1⃣ を解くために,この解き方をした人が多いのではないでしょうか。
小学生の知識だけで 1⃣ を解くのは,けっこう難しい。
文字を使うと,解きやすくなりますね。
3⃣:1⃣ から 3⃣ の式は出てきにくいのですが,3⃣ は 2⃣ を 4⃣ につなげる大切な式です。
3⃣ の連立方程式は,y を消去して 2⃣ の方程式に変形して解きますよね。
その逆で,2⃣ の式を 3⃣ の式に書き直すことができれば,あなたは もうすぐ
グラフと仲良しに!
4⃣:3⃣ の式をグラフの式として見てグラフをかきます。
連立方程式の解(x,y) が,2つのグラフの交点の座標として,
目に見える形になりました!
💛 2⃣ を 4⃣ のように見ることが
できるようになれば,
数学の景色が違ってきます。
問題文や式だけ見て考えると
分かりづらい問題も,
グラフや図をかくなどして
視覚化すると,
解きやすくなることが
よくあります。
ふだんから「これを図(グラフ)にかくとどうなるんだろう」と意識する・できれば
実際にかいてみることによって,だんだんと視覚化してとらえられるようになって
きます。
そうしたら,味気ない数学の問題が,生き生きとして見えてきますよ。
だまされたと思って,ぜひやってみてくださいね !(^^)!
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