和算 ~日本の誇る数学~ 年齢算
- kibou7kateikyoushi
- 9月19日
- 読了時間: 3分
更新日:9月21日

ふと庭を見ると,ツユクサ(露草)がいくつも咲いていました。我が家の庭は,わざわざ
植えた野菜以外は水やりしないのですが,そんな厳しい環境の中でもたくましく繁殖しています。朝に開花して昼にはしぼんでしまう,朝露のように はかない花ですが,植物としては強く,少々踏まれても枯れることなく立ち直ります。
ツユクサは食べることができるんですよ。
(以前の記事で紹介しましたが,ツユクサは「夏の七草」の一つです)
採取して時間の経っていない新鮮なツユクサは,お浸し・野菜炒め・汁物の具・酢の物・
天ぷらなど,ほかの野菜と同じように調理して食べることが可能です。
また,解熱・利尿・解毒作用などの薬効もあるようです。
花びらの青色は染色にも使われてきました。指先で絞ったり紙に押し付けたりして,
簡単にきれいな色をうつし取れるんですよ。
身近でかわいらしいだけでなく,色々な用途もあるツユクサ。もうしばらくの間,楽しめ
そうです。 参考:BOTANICA,『「薬用植物」養生』(馬場正樹,PHP)
💛さて,ここからが本題です!
今回は和算の中から「年齢算」の問題をご紹介します。
中根彦循(なかねげんじゅん)の『勘者御伽双紙(かんじゃおとぎぞうし)』からの
問題です。 参考文献:『絵解き 和算ドリル』西田知己(2024)小学館
🌺問題:30才の男が7才の女の子を妻にしたいと言いました。
女の子の親は,「男の年の半分になったら結婚を認める」と答えました。
何年待てば,女の子の年が男の年の半分になるでしょうか。
※ 年齢の設定に驚きますね。

江戸では,職人は一人前になるまで,お店で働く人はお店の許可が
出るまで結婚できなかったので,
結婚にふさわしい年齢は,男性は 20代前半 ~ 40才頃,女性は
15才 ~ 20才頃とされていたとのこと。
女性に比べて男性の数がとても多かったそうなので,この問題の
ような結婚もあったのかもしれませんね。
(参考:『大江戸まるわかり事典』大石学・編 時事通信社)
💛考え方
x 年後に 女の子の年が男の年の半分になるとして,図をかくなどして考えます。
(文字を使うのが難しいのなら,「□年後」などとしてください。)

💚解答例1

💚解答例2

💚解き方がよく分からなければ,「1年後」「2年後」…… と 男の年と 女の子の年を
書きあげていけば,必ず解けますよ。
方程式が得意な人は,図などをかかなくても 式を立てて解けるでしょうね。
(文字を使うことに慣れてしまったら,文字を使わずに解く方が難しい気がします。)
一つの方法で解けたら,別の方法を試したり探したりしてみるといいですよ。
ものの見方や考え方に幅が出てきて,算数・数学の力がアップします !(^^)!
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