和算 ~日本の誇る数学~ 裁ち合わせ
- kibou7kateikyoushi
- 4月11日
- 読了時間: 3分

ミツバツツジが美しい季節となりました。 紅紫色の,可憐なツツジです。
花の後に葉が出てきますが,枝先に3枚の葉がつくことから,この名前が付きました。
花は漏斗型で,先端が5つに裂けています。
(「3」「5」は,以前の記事でご紹介した フィボナッチ数 ですね!)

山野に自生していて,株一面に花が咲くと,紫色の雲が浮いているような風情があります。
この時期の山々は,このミツバツツジの花と 桜の花と 新緑で,とても美しく彩られます。
ツツジにも色々な種類がありますが,私は
このミツバツツジの咲いている景色を見て
育ったので,一番好きです。紅葉も美しいんですよ。
💛さて,今回は和算の中から「裁ち合わせ(たちあわせ)」の問題をご紹介します!
中根彦循(なかねげんじゅん)の『勘者御伽双紙(かんじゃおとぎぞうし)』からの
問題です。元の図形を切って崩し,別の新しい図形を作ります。
図を描いて考えてもいいですし,実際に紙に寸法を取って切り,並べてみてもいい
ですよ。
皆さんも,このようなパズルの問題で遊んだことがあるのではないでしょうか。
日本にも古くからあったんですね。
想像力を働かせて,手を動かして,楽しんでくださいね (^^♪

🌺問題1:右図のような長方形の紙を切って,正方形の形に
並べ直しましょう。
💛考え方
並べ直してできる正方形の1辺の長さを考えるといいですよ。

🌺問題2:問題1と同じ長方形の紙を,今度は右図のように
6枚に切り分けました。
その6枚を正方形の形に並べ直しましょう。
(問題1より考えやすいかも!?)
🌺問題3:問題2と同じ6枚を,直角二等辺三角形の形に並べ直しましょう。
💚解答例
🌺問題1 🌺問題2


🌺問題3

💗今ほど娯楽の無かった江戸時代,この遊びは楽しかったと思います!
問題2・3で使った6枚の紙で,色々な形が作れます。例えば次のような図形も
『勘者御伽双紙』に ありましたよ。

ご家族やお友達と問題を出し合って遊ぶのもいいですね。
シンプルな遊びですから,気軽に楽しんでくださいね (^^)/
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