富士五湖の一つである精進湖(しょうじこ)から見た富士山です。
紅葉と富士山,美しいですね。標高 3,776 m,日本で一番高く,美しい山。
何度も噴火がありましたが,それでもこの美しさ。優美な姿は日本の象徴,
信仰の対象と芸術の源泉として,世界遺産にも登録されました。
登山者が増えれば富士山を汚す人も現れてきますが,きれいにしようと清掃活動を
してくれる人もいます。
いつまでも美しい姿であってほしいと願います。
山陽新幹線に乗ると,富士山を見るのが楽しみでした。きれいに見えたときは感動します!
💛 以前ご紹介した『竹取物語』でも,最後の章で富士山が登場します。
帝が,かぐや姫から授けられた不老不死の薬を,天に一番近い(一番高い)山の
山頂で燃やすように,家臣に命じます。そして,
(『竹取物語』原文)
その由承りて,兵(つわもの)どもあまた具して山へ登りけるよりなむ,
その山を『富士の山』とは名づけける。その煙,いまだ雲の中へ立ち昇るとぞ
兵士をたくさん引き連れて山に登ったから,「士に富む山」で「富士山」と名づけた
と書かれています。不死の薬を燃やしたので,その意味もあるのでしょうか。
名前に関しては「不二山(二つとない山)」などもありますね。
💚さて,今回はちょっと数学から離れて,趣味の世界のお話です。
風呂敷と言えば,以前は お中元やお歳暮の
時期になるとテレビのCMで よく見かける
くらいだったのですが,
実際に使ってみると とても便利です!
よそ行きだけではもったいない。
日常で,どんどん使いましょう!
💛テレビドラマやニュースでは,検事が裁判や証拠品を運ぶときに
風呂敷を使っているのをよく見かけます。
古くからの伝統として,国から検察官に支給されているそうです。
その風呂敷には,日本政府の紋章「五七の桐」の紋が入っているのだとか。
参考:むす美の読みもの
でも,官給品だから使うのではなく,やはり便利だから使うのでしょうね。
私は車に1枚置いていて,買い物の時のエコバッグに,ちょっと駐車した時の日よけに,
寒い時のひざ掛けやストールの代わりに,など,
よく使っていました。
最近,たくさんの荷物を運ぶことがあったのですが,箱や袋に入らないようなものは,全て風呂敷に包んで
運びました。
大きさ・形状に関わらず包めるし,運んだ後はたたむと場所を取りません。
瓶も包めます。瓶同士が直接当たるのを防げるし,おしゃれです (^^♪
1枚でかわいい結び方が色々できるし,柄の出方によって雰囲気が変わるものもあります。
防災にも使えるので,手元に置いておくといいかもしれませんね。
参考:東京都防災ホームページ むす美 永楽屋
💚風呂敷の起源
奈良時代までさかのぼります。正倉院の宝物を包んでいたとのこと。
室町時代になると,将軍の大湯殿に招待された大名たちが,脱いだ衣服を間違えないよう
家紋入りの布で包んだり,風呂(蒸し風呂)の床に敷いたりしました。
江戸時代になると銭湯が一般化して,湯具を包んで持ち運んだり,
また脱いだ衣類をまとめ,湯上がりにはその上で身支度を
したりするうちに,
この布は「風呂敷」と呼ばれるようになりました。
明治時代になると,結納や宮参り,
弔事など,礼節や格式を重んじる
シーンでも使われるようになりま
した。 参考:和楽
💛日本人の生活に浸透した風呂敷,サイズは小・中・大・特大,素材は絹・綿・
ポリエステルなど多種多様。
柄も豊富なので,お気に入りの1枚を探すのも楽しいですね。
私は,自分の好きな柄の大きな布があるだけで,何だか嬉しくなります💕
美しく機能的な風呂敷は,日本人の美意識と創造性を表す文化です。
普段使いに,防災に,利用してみてくださいね。
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