足し算よりもかけ算が先なのは なぜ?
- kibou7kateikyoushi
- 1 時間前
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小さくて可憐なすみれ(菫),好きなんです。山や野原だけでなく,道端やブロックの隙間などにも生えています。ふと足元を見ると咲いていた,なんてことがよくあります。
日本が原産なんですよ。
花弁は5枚です。(「5」は フィボナッチ数 ですね!)
花色は紫のほか,ピンクや白,黄などあり,種類も豊富です。
すみれは春に花が終わった後も,結実します。花を咲かせていないのに結実するって不思議
ですよね。
すみれの花は「閉鎖花」といって,まだ蕾の段階で自家授粉し結実します。そうやって,
すみれは一年中 種を作り続けています。
種は さや がはじけて飛んでいき,糖質でコーティングされた種は蟻が運んでくれます。
かわいいながらも逞しく生き延びる知恵を持っているんですね。
すみれは食用になります。ただし,ニオイスミレや外来種のパンジーなどは有毒(種と根)なので食べられません。
🌳さて, 今回は,「計算の順序」についてです。
いきなりですが,ちょっと問題を解いてみましょう!

💗問題: 100 × 2 + 70 × 3 を計算しましょう。
💚答え: 100 × 2 + 70 × 3 = 200 + 210 = 410
かっこ( )がついていなければ,「足し算」よりも
「かけ算」を先にしますね。
小学校のときから,耳にたこができるくらい聞いてきた
はずです。
でも,どうしてなんでしょう?
💛そこで,上の式を,次のようにして考えてみましょう。
💗問題:花子さんが買い物に行きました。1個 100 円のりんごを2個と,
1個 70 円のみかんを3個買いました。全部でいくらになるでしょうか。
※ 単位を一緒に計算しましょう
「1個 100 円」は「1個当たりの値段が 100 円」ということです。
単位を付けると「100 円 / 個」です。
単位についての記事はこちら ➣ 「㎠」と『方丈記』 ~単位について~
💚答え:

約分で「個」が消えて,めでたく単位は「円」になりました!
できましたか?
では,次の問題を,単位をつけて計算してみましょう!

💗問題:太郎さんがドライブに出かけました。時速 60 ㎞ で2時間走り,休憩した後,
時速 50 ㎞ で3時間走りました。全部で何 ㎞ 走ったでしょうか。
※ 単位を一緒に計算しましょう
「時速 60 ㎞」は「1時間当たりに 60 ㎞ 進む速さ」ということです。
単位を付けると「60 ㎞ / 時」です。これは,「60 ㎞ / 時間」と同じことです。
💚答え:

※ この問題の式を,単位を付けないで書くと

60 × 2 + 50 × 3 = 120 + 150 = 270
となります。
これだと計算の順序をうっかり間違えそうですね。
でも,これを単位で考えると
(速度)×(時間)+(速度)×(時間)
となります。
足し算は単位が揃わないと計算できません。ですから,かけ算を先にしないと
いけないのですね。
💛なお,引き算は
5ー3=5+(ー3)=2
のように 足し算で書き表すことができます。
同様に,割り算は
5 ÷ 3 = 5 × 1/3 = 5/3
のように かけ算で表すことができます。
よって,かっこ( )がついていなければ,足し算・引き算よりも,
かけ算・割り算を先に計算するのです。
🌸単位も一緒に計算するようになると,「㎞」と「m」など異なる単位のものは,
約分できなくて うまくいかないことが分かってきます。
「単位をそろえる」というのは,計算する上で必要なんです。
💛ここで挙げた以外の単位も,ぜひ数値と一緒に計算してみてくださいね。
単位が身近に感じられますよ 💕
💚前回の解答例「4つの4」

前回,使える式とその値を挙げておいたのですが,
複雑な式は見るだけでも抵抗感があるかもしれませ
んね。
でも,教科書などで普通に問題を解いていても出て
こないような式の形を作ってみて,
それで目標とする値を表すことができたら,
達成感や充実感があります (^^♪
この解答例とは異なる式もあるので,見つけたら
ぜひ教えてくださいね !(^^)!
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