近くの畑に,今もオクラの花が咲いています。柔らかく優しい黄色の花びらが清楚です。
光をいっぱいに浴びて元気に咲いていて,見るたびに嬉しくなります。
オクラの粘り成分は胃腸の調子を整えたり,夏バテを防止するといわれています。
以前はフヨウ属に分類されていましたが,現在ではトロロアオイ属に分類されています。
確かに,フヨウにも似ていますね。
トロロアオイは,オクラに似た花を咲かせることから,花オクラとも呼ばれます。
オクラは実を食べますが,トロロアオイは花を食べます。採取される粘液は
和紙作りや蕎麦のつなぎなどに使われるようですよ。 参考:ウィキペディア
オクラの花びらは5枚,
一般的に出回っているオクラの実は,断面が五角形。
いつ見ても「美しい~!」と思います。
「5」は,以前の記事でご紹介した フィボナッチ数 ですね!
ここで,フィボナッチ数列を振り返ってみましょう (^^♪
1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,……
この隣り合う2つの数の比
(前の数):(後ろの数)を見てみましょう。
後ろの数を前の数で割ると,
1:(後ろの数を前の数で割った値)
が求まります。この,(後ろの数を前の数で割った値)を順に並べると,
1,2,1.5,1.666……,1.6,1.625,1.615……,1.619……,1.617……,1.618……,……
この数は増えたり減ったりしていますが,隣り合う2数の比は
に近づいていくことが知られています。この比を 黄金比 といいます。
(整数でいうと,約5:8です)
💛一般的な名刺やカード類(プリペイドカードなど)の
(短い辺の長さ):(長い辺の長さ)
も およそ黄金比になっています。測ってみてくださいね。
名刺などの長方形は,短い方の辺を1辺とする正方形を切り取ると,
元の長方形(図の黒い □)と,残りの長方形(図の赤い□)は
相似(拡大・縮小すると重なる)になっています。
(💚この先の式などは,難しければサッと見て飛ばしてくださいね)
💛上の図のように,元の長方形の短い辺の長さを1,長い辺の長さを x とおいて,
x の値を求めてみましょう !(^^)!
💛自分(図の黒い □)の中の正方形を切り取ると,そこには小さい自分(図の赤い□)が
いるんですね。
同じことを繰り返していくと,どんどん小さい自分が現れてくる……。
正方形の1辺の長さを半径とする円弧を描いていくと,上図のような美しい らせん が
現れます。
「美しいと感じる長方形」の 縦と横の辺の長さの比 が,黄金比だといわれています。
自分はどんな長方形に美を感じるのか!?
自分で色々な長方形を書いて眺めてみると面白いですよ (^^♪
日本では,黄金比以外にも「美しいと感じる比」があって,よく用いられてきました
(白銀比; 1:1.4142……,整数でいうと 約5:7)。
さて,皆さんの感性は,どの値に反応するのでしょうか?
💛黄金比が現れる「美しいもの」として,ミロのビーナスやパルテノン神殿などが
よく挙げられていますが(自分の顔にも!),
どこからどこまでを測るかによって値は様々なので,参考程度ということで (^^ゞ
💚最初に登場したオクラの,あの美しい五角形にも,黄金比は潜んでいます。
次回,正五角形を描いてみましょう \(^o^)/
正五角形が描ければ,星形☆も描けますね! 安倍晴明の五芒星の紋(星形の紋)
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