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和算 ~日本の誇る数学~ 旅人算

更新日:6月22日



紫式部(ムラサキシキブ)の花が咲きました!

可憐でかわいらしい花です。

秋になると紫色の実を付けます。

元々は,その重なり合った美しい実を「紫重実

(むらさきしきみ)」と呼んでいて,

それが 平安時代の作家 紫式部に似ていること

から,そう呼ばれるようになったのだそうです。


この花もまた,そのネーミングのセンスに惹か

れ,買って植えたものです。


最初に植えた場所は日当たりが悪くなって,

「困ったなー」と思っていたら,日当たりのいい別の場所に生えてきてくれました。

鳥が実を運んでくれたのでしょうか 🕊️



紫式部は生涯で ただ一度,都を離れて越前(福井県)で暮らしました。

京を出て琵琶湖を舟で北上し,峠を越える道のりをたどったとされ,

その距離約150㎞,5日間ほど要したといわれています。     参考:福井新聞ONLINE



🌳さて,今回は旅をした紫式部にちなん

  で,「旅人算(たびびとざん)」

  です!


 旅人算にはいくつかのパターンがある

  のですが,今回は一関市博物館主催の

 「和算に挑戦」(平成19年度出題の

  初級問題)をご紹介します!



                    京都 宇治橋の紫式部像


🌸問題:京都へ飛脚(ひきゃく)A が出発しました。

     その4日後に もう一人の早飛脚 B が追いかけ,5日走って宿に着いたところ,

    「A は3日前に出た(宿を出発した)」といわれました。

     さて,B は あと何日で A に追いつけるでしょうか。 

                 (『当用算法』(1853年)に収録されている問題です)


  ※ 宿に何時に着いて,何時に出発したかなどの細かいことは抜きにして,

    単純に考えてくださいね (^^ゞ



💛まずは,A,B それぞれが出発してから宿に着くまで何日かかったかを考えましょう。 

  数直線で見てみると,下のようになりますね。




💚解答例1

   A,B それぞれが宿に着いたときを考える。

   A は6日間,B は5日間かかったことから,B は A に,5日間で1日追いついた

   ことになる 。

   このことから,残りの差3日を追いつくのに必要な日数は

      3×5=15(日)



💚解答例2

   B は A に,5日間で1日追いついたのであるから,

   B が A に追いつくのは,1日当たり1÷5=0.2(=1/5)(日)

   よって,残りの差3日を追いつくのに必要な日数は

      3 ÷ 0.2 =15(日) (3 ÷ 1/5 =3×5=15)




💛距離に着目して,方程式を立ててもいいですよ。


💚解答例3

 




💛いかがでしたか?

  上の解答例の他,グラフを利用する解答などもありますので,色々な解き方に

  挑戦してみてくださいね !(^^)!


           福井県越前市 紫式部公園(写真中央は金色の紫式部像)



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