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執筆者の写真kibou7kateikyoushi

和算 ~日本の誇る数学~ 油分け算

更新日:11月16日


金木犀(きんもくせい)の甘い香りが ほのかに漂ってきます。

短い期間ですが,目や耳だけでなく,嗅覚でも感じる秋,嬉しいですね。


今回の和算は「油分け算(あぶらわけざん)」。

今は計量カップや はかり など便利なものが

ありますが,そんなものが無い時代には,

手元にあるもので必要な量を量り取ることを考えていたんです。

今の私たちよりも,工夫した生活をしていたんでしょうね。

今回は特別な計算の知識は必要ないので,小学生でも楽しめます! 



🌺問題:10升(1斗)の桶に入っている油を,7升と3升の桝(ます)を使って

     5升ずつに分けるには どうすればよいでしょうか。

  (桝に目盛りはありません。「だいたいこれくらい!」というのもナシですよ。)


🌳 操作の手順を考えるので,頭だけで考えるよりは,(水を使う代わりに)おはじき

  などでやりとりしてみたり,表を書いてみたりするといいですね。

ちょっと根気がいるので,「あーでもない,こーでもない」と気楽に楽しみながら

挑戦してみてくださいね (^^♪



💛答えの例

 『塵劫記』では最初に3升桝を使っているので,それをご紹介。

 余裕のある人は,最初に7升桝を使う方法も考えてみよう! 

 秋の夜があっという間に過ぎちゃいます (^^ゞ 


 はじめに10升の桶から,3升桝に油を注ぐ(1回目)。

 次に,3升桝の油を7升桝に注ぐ(2回目)……。


 これを下のような表と図にしてみました。

 けっこう手順が複雑ですね。

 これができた人,素晴らしいです ヽ(^o^)丿

 使う桝を「7升と3升」以外で,ぜひ挑戦してみてください!



🌷この油分け算は,実は高校で学習する1次不定方程式」につながるんですよ。

  (現行の教育課程の内容なので,私たちが高校生の時にはありませんでした (^^ゞ )

  また,1つの桝でさまざまな量を量り取ることもできます。

 今後ご紹介しますので,一緒に考えていきましょうね (^^♪



💛他の和算の記事はこちら

 ・鶴亀算

 ・俵杉算

 ・小町算



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