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執筆者の写真kibou7kateikyoushi

続・油分け算 1次不定方程式とのつながり

更新日:7月25日


紅葉が美しい頃になりましたね。

冷え込んできて,雪が降るところもありそうです。お体にはお気を付けくださいね。


感染症やシェディングのこともあって なかなか外出

できず,家の窓から見える景色の移り変わりを楽しんでいます。


木や草花は,強い。そう思います。

暑くても寒くても,たとえ空から危険なものが降ってきても じっと耐え,季節を察知して誠実に,自分を生きています。自然から学ぶことは多いですね。

それにしても,庭にやって来る虫や鳥が減ったような気がするのは,私だけでしょうか……。



🌳さて,今回は,以前ご紹介した 和算・油分け算 の続きのお話です。


その時の問題は

 🌺問題:10升(1斗)の桶に入っている油を,7升と3升の桝(ます)を使って

      5升ずつに分けるには どうすればよいでしょうか。

  (桝に目盛りはありません。「だいたいこれくらい!」というのもナシですよ。)


でした。すぐには答えが出てこない,根気のいる問題でしたね。

(江戸時代は庶民も楽しんだ和算,みんな数学好きだったんですね!)




🌳では,この問題の設定を少し変えてみましょう。これならきっと解けますよ !(^^)!


🌺問題:大きな桶 A に油がいっぱい入っています(桝で すくいたいだけ すくえる,と

いうこと)。

     7升と3升の桝を使って,別の大きな桶 B(たくさん入れてもあふれない,と

いうこと)に5升を量り取るには どうすればよいでしょうか。





 ⇒



     

   大きな桶     7升     3升                大きな桶

A                                B  



💛答えの例

 はじめに,桶 A から桶 B へ,7升桝で2回油を注ぐ。

 次に,B から A へ,3升桝で3回油を戻す。


なんと,これで終わりです! 「10升」「3つの容器で」という制限をはずしてやると,

こんなに簡単になるんです。(算数・数学好きには,ちょっとさびしいくらいです……)


他にも答えは たくさんありますので,見つけてくださいね (^^♪



🍅この答えの見つけ方は,高校1年で学習する「1次不定方程式」につながります。

  そこで,ちょっとご紹介。 



          ※ ここからは計算式が出てきますので,難しければ見るだけで (^^ゞ



🌷7と3を使って5を作る方法


見慣れない言葉に (?_?) ……。

「整数」については,以前の記事「自然数,整数,正の数……」でご紹介しましたが,

その他のところで気になる方は「ちょっと聞きたい単発予約」もありますのでどうぞ!


方程式を使うと便利ではありますが,解を探す楽しみを奪われたような気がします。

でも,方程式が解けると嬉しいですよ。

余裕のある人は,ぜひ方程式も読み解いてみてくださいね (^^♪





💛他の和算の記事はこちら

 ・鶴亀算

 ・俵杉算

 ・小町算

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