紅葉が美しい頃になりましたね。
冷え込んできて,雪が降るところもありそうです。お体にはお気を付けくださいね。
感染症やシェディングのこともあって なかなか外出
できず,家の窓から見える景色の移り変わりを楽しんでいます。
木や草花は,強い。そう思います。
暑くても寒くても,たとえ空から危険なものが降ってきても じっと耐え,季節を察知して誠実に,自分を生きています。自然から学ぶことは多いですね。
それにしても,庭にやって来る虫や鳥が減ったような気がするのは,私だけでしょうか……。
🌳さて,今回は,以前ご紹介した 和算・油分け算 の続きのお話です。
その時の問題は
🌺問題:10升(1斗)の桶に入っている油を,7升と3升の桝(ます)を使って
5升ずつに分けるには どうすればよいでしょうか。
(桝に目盛りはありません。「だいたいこれくらい!」というのもナシですよ。)
でした。すぐには答えが出てこない,根気のいる問題でしたね。
(江戸時代は庶民も楽しんだ和算,みんな数学好きだったんですね!)
🌳では,この問題の設定を少し変えてみましょう。これならきっと解けますよ !(^^)!
🌺問題:大きな桶 A に油がいっぱい入っています(桝で すくいたいだけ すくえる,と
いうこと)。
7升と3升の桝を使って,別の大きな桶 B(たくさん入れてもあふれない,と
いうこと)に5升を量り取るには どうすればよいでしょうか。
⇒
大きな桶 7升 3升 大きな桶
A B
💛答えの例
はじめに,桶 A から桶 B へ,7升桝で2回油を注ぐ。
次に,B から A へ,3升桝で3回油を戻す。
なんと,これで終わりです! 「10升」「3つの容器で」という制限をはずしてやると,
こんなに簡単になるんです。(算数・数学好きには,ちょっとさびしいくらいです……)
他にも答えは たくさんありますので,見つけてくださいね (^^♪
🍅この答えの見つけ方は,高校1年で学習する「1次不定方程式」につながります。
そこで,ちょっとご紹介。
※ ここからは計算式が出てきますので,難しければ見るだけで (^^ゞ
🌷7と3を使って5を作る方法
見慣れない言葉に (?_?) ……。
「整数」については,以前の記事「自然数,整数,正の数……」でご紹介しましたが,
その他のところで気になる方は「ちょっと聞きたい単発予約」もありますのでどうぞ!
方程式を使うと便利ではありますが,解を探す楽しみを奪われたような気がします。
でも,方程式が解けると嬉しいですよ。
余裕のある人は,ぜひ方程式も読み解いてみてくださいね (^^♪
💛他の和算の記事はこちら
・鶴亀算
・からす算
・俵杉算
・小町算
・油分け算
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