何だか急に寒くなってきましたね。布団の温もりが恋しくて,朝 布団から出るのも一苦労です。
外ではお茶の花がかわいらしく咲いています。結構長い間 目を楽しませてくれるんですよ。初夏に葉を摘んでお茶にして,今頃になって飲んでいます。大した量はありませんが,ささやかな幸せです 🍵
🌳さて,今回は,またまた以前ご紹介した 和算・油分け算の続きのお話です。
前回は設定を少し変えて考えましたが,今回はダイナミック (!?) な方法を使います。
油分け算の最初の問題は
🌺問題:10升(1斗)の桶に入っている油を,7升と3升の桝(ます)を使って
5升ずつに分けるには どうすればよいでしょうか。
(桝に目盛りはありません。「だいたいこれくらい!」というのもナシですよ。)
でした。
この問題を別の方法で解く前に,まずは一つの桝を使って色々な量を量り取ってみま
しょう!
🌺問題:ちょうど6升入る桝があります。これを使って次の
量を量り取るには,どうすればよいでしょうか。
(右のような図を描くと,いっぺんに数学の問題っぽく
なりますね (^^ゞ )
①3升(6升の半分) ※桝の内側だと思ってください
②1升(6升の6分の1)
③5升
④2升
⑤4升
いかがですか? ①3升 と ②1升 ができれば,あとのものは量り取れますね。
💛答えの例
①3升
6升の半分になればいいので,左の図のように直方体を半分に切った状態になるように傾けて残った量,
または,6升入っている油を図の状態になるまで傾けて,
あふれた量。
図の濃い青の面を底面として見ると,三角柱として見えて「半分」がイメージしやすいです。
②1升
左の図のように傾けて,桝に残った量。
6升の6分の1だから,(2分の1)×(3分の1)を考え
ます。
図の濃い青を底面とすると,底面積が元の直方体の半分で,高さが BF の三角錐ができます。
元の直方体の(2分の1)×(3分の1)倍で,1升が桝に
残ります。
③5升
6升入っている油を②の状態になるまで傾けると,あふれた量が5升。
④2升
①で3升を桝に残し,その後 ②の状態になるように桝を傾けると,あふれた量が2升。
⑤4升
2升を2回。
または,6升入っている油を①の状態になるまで傾け,あふれた油3升を取り置く。
さらに②の状態になるまで傾けて1升量る。合わせて4升。
🍅さて,1つの桝で色々な量を量れるようになったところで,最初の問題に戻りま
しょう。
🌺問題:10升(1斗)の桶に入っている油を,7升と3升の桝(ます)を使って
5升ずつに分けるには どうすればよいでしょうか。
💛答え
上の ① の図のように,7升と3升の桝でそれぞれ半分ずつ量り取って合わせれば,
3.5 升+1.5 升=5升
どうです,簡単でしょう !(^^)!
これは桝が直方体だからできることで,計量カップのような円柱型だと
うまくいきません。桝って便利な道具ですね。
実際に桝に水を入れて量ってみると楽しいですよ。
うまく傾けて量り取れたら大したもの。
我が家では米を桝で量りますが,0.5 合を量るときには
① のように傾けます。
日本で古くから使われている道具,お酒を飲んだり節分の豆を
入れたりするだけではもったいない!
桝一つで器用に量れたら,なんてかっこいい ヽ(^o^)丿
💛他の和算の記事はこちら
・鶴亀算
・からす算
・俵杉算
・小町算
・油分け算
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