和算とは,鎖国中の江戸時代から明治にかけて,日本で独自に発達した数学のことです。
和算のレベルは極めて高度で,当時の世界最高の水準にありました。
庶民まで和算に親しみ,各地を旅して和算を教える和算家もいたんでよ。
現代の学校の授業では西洋数学を学んでいますが,日本の誇る素晴らしい文化を,皆さんに大事に引き継いでもらいたいものです。
和算の問題をたくさん見たい人は,岩手県の一関市博物館のHPがおすすめです。
「和算に挑戦」という事業を毎年行っていて,過去の問題と解答例も見ることができます。小学生から大人まで楽しめますよ。
一昨年は20回記念で,素敵なブックマークをいただきました (^^♪
ここでは,簡単な和算に触れていきますね。今回は「鶴亀算(つるかめざん)」です。
🌺問題:鶴と亀が合わせて30匹います。それぞれの足の和は94になるとき,鶴と亀は何匹
ずついるでしょうか?(鶴は足2本,亀は足4本です)
(鶴は1羽,2羽……と数えますが,便宜上「匹」を使っています)
💚答え:仮にすべて鶴だとすると、足 2 本 × 30 匹で 60 本。 実際は 94 本なので 94ー60=34 これを鶴と亀の足の差(2 本)で割ると 17 よって亀は 17 匹,鶴は 30-17 で 13 匹。
このタイプの問題は鶴と亀に限ったものではなく,
例えば
🌺問題「1個60円のみかんと,1個80円のりんごを合わせて15個買います。合計金額は1,020円になるとき,
みかんとりんごはそれぞれ何個買うでしょうか。」
のように,みかんとりんご,などの2種類のものになることもあります。 (答えは下に)
中学生になると,文字を使った式を作って解くことができるようになります。
(中学1年,方程式)
また,その文字も,2つ使うと「連立方程式」と呼ばれるものになります。
(中学2年,連立方程式)
文字を使うと解きやすくなるので,実は「小学校で学習する範囲で解く」のは,
結構難しいのです。
色々な解き方を学習すると,「この問題は,他の解き方はないだろうか」なんて考えるのも楽しいですね。
( 💚答え:みかん9個,りんご6個 )
💛他の和算の記事はこちら
・からす算
・俵杉算
・小町算
・油分け算
💛他の数遊びの記事はこちら
Comments