春は黄色い花が多い,と聞いたことがあります。確かに,思い浮かべてみると,春に真っ先に咲く蝋梅(ロウバイ;写真)を始めとして,福寿草,サンシュユ,水仙など,黄色い花が多い気がします。
雪が残る場所であっても,色彩の乏しい山野であっても,黄色は確かに目立ちますね。
虫たちを引き寄せるためだと言われています。
ロウバイは名前の通り,ロウ(蝋)で作ったような花です。とても良い香りがするとのことですが,身近に無くて,今年も出会うことなく花の季節が終わろうとしています。残念!
🌳さて,今回の和算は「入れ子算(いれこざん)」です。
入れ子とは,同じ形で大きさの異なる容器などを順に重ねて中に入れたもののことです。
ロシアのマトリョーシカ人形(左の写真)や
では,問題にいってみましょう! (一関市博物館 和算に挑戦 平成30年度出題問題より)
🌺問題:(この問題の値段は銀貨で表していて,その単位は「匁(もんめ)」です)
「七つ入れ子」の鍋を売っています。1番目の鍋は2番目の鍋に入り,
2番目の鍋は3番目の鍋に入るように,順番に大きくなって,
7番目まであります。
それぞれの代銀(だいぎん:値段のこと)の差は同じです。
3番目の鍋の代銀は56匁で,6番目の鍋の代銀は86匁です。
7番目の鍋の代銀は何匁ですか。
🌳問題文を読んで式を立てても良いのですが,鍋が7つもあったら混乱するかも!
おすすめは,下のような図をかいてみることです (^^)/
💛解答例
3番目と6番目の代銀の差は 86-56=30(匁)
それぞれの代銀の差は同じだから,
(代銀の差)=30÷3=10(匁)
よって,
(7番目の鍋の代銀)=(6番目の代銀)+10
=86+10
=96(匁)
🌷この入れ子算は,高校で学習する「数列(等差数列)」の内容なんですよ。
和算って,けっこう高度な数学なんです。すごいですね!
式を立てるとおそらく難しそうに見えますが,図をかくと考えやすいです。
式を作るときも,図をかくと問題を把握しやすくなるので,
数学の問題を解くときは,図やグラフをどんどんかくといいですよ (^^♪
余裕のある人は,今回の問題を,式で解いてみてくださいね!
💛他の和算の記事はこちら
・鶴亀算
・からす算
・俵杉算
・小町算
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