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執筆者の写真kibou7kateikyoushi

和算を楽しもう ~大原の花売り~

更新日:12月15日



今シーズン一番の冷え込みですが,皆様お元気でいらっしゃいますか。南でも初雪の

降る所がありそうですね☃️

寒いのは苦手ですが,雪を見るとちょっと嬉しくなります。

雪の多い地域の方たちは雪でご苦労も多いことでしょうから,どうぞお気をつけくだ

さいね。

家で過ごしていると季節感があまりないのですが,もう12月半ば。

クリスマスも近いですね🎄



💚前々回に和算を取り上げましたが,今回も和算です!

  村井中漸(むらいちゅうぜん)の書いた子供向けの和算書『算法童子問』から

 「大原の花売り」をご紹介。                    参考:PRESIDENT 


🌺問題:京都大原の里から,毎日花を売りに来る女が

     いる。

     女の家には「桜・桃・椿・柳」の4種類の花が

    あり,そのうち3種類を毎日均等になるように

    選び,売り歩く。選ぶ順番も同じだという。

     ある日,「桜・桃・椿」を買った。

     次に同じ組み合わせの花を購入できるのは何日後

     になるだろうか?      



💛考え方

  売りに行く3種類の花を順番に書いて調べても

いいですし,

  「3つも書くなんてめんどくさい~」と思う人は,

 もう少し簡単に求められる方法を考えてみましょう。

  計算でもできますよ。



💚解答例

 選ぶ花を

    (桜・桃・椿),(桜・桃・柳)……

  など 書き上げていってもいいのですが,ちょっと面倒なので,

  下のような表にしました (^^)/


 【表1】売りに持って行く3種類の花に「○」を付けたものです。

      字をたくさん書くよりも楽ですね。


  【表2】売りに持って行かない(家に置いておく)花に「×」を付けたものです。

      【表1】よりもさらに簡単で,見やすくなりましたね。

      こちらの考え方なら,表を書かずに頭で考えることもできそうです。


  いずれにしても,同じパターンの繰り返しが出でくるまで頑張ります!




 ◎持って行く花を選ぶのに順番は関係ないので,

  「組合せ」の問題です。学習して知っている人は

        4C3 = 4C1 = 4

  と計算することもできますね。


 

1日目に「桜・桃・椿」を買い,次に同じ組み合わせの花になるのは5日目。

よって,答えは4日後



💗私の知り合いの 大学教授(数学)は,小さい頃から計算が苦手だったので,

  「どうすれば計算を楽にして答えを出すか」と考えていたら,色々な解き方が

 できるようになった と言っていました。

  問題文そのままではなく,ちょっと見方を変えてみると,新しい景色が見えてくる

  ことがあります。発想の転換,してみてくださいね!



🌺おまけの話 【和算好きの皆さんへ】

岩手県の一関市博物館のHPに,今年度の

和算に挑戦」の問題がアップされています!

初級(小・中学生向き)・中級(中学・高校生

向き)・上級(高校・一般向き)の3種類。

初級・中級は解きやすそうですよ。

興味のある方,挑戦してみてはいかがでしょう (^^♪

1月20日締め切り(当日消印有効)です。



💛他の和算の記事はこちら

 ・鶴亀算

 ・俵杉算 

 ・小町算 

    ・続々・油分け算 

    ・入れ子算

 ・薬師算

 ・旅人算    

 ・盗人算



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